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満願寺
奥之院

満願寺 奥之院
正式名称/別称いづるさん まんがんじ おくのいん
出流山 満願寺 奥之院
規模
★★★☆☆
斜面部:自然懸崖 鍾乳洞あり
懸造り部:木造 白塗り 桁行五間 梁間二間 貫七段 懸崖型 外側階段あり(木製)
上屋部:木造 朱塗り 軒唐破風付 桁行六間 梁間三間 勾欄付廻縁
文化的価値
★★☆☆☆
創建年代不明
平成23(2011)年 改修
宗教的価値
★★★★☆
本尊:十一面観世音菩薩(栃木県指定天然記念物の鍾乳石)
開基:勝道
坂東三十三観音札所(霊場) 第十七番
秘境度
★★★★★
山道あり 石段あり
〒328-0206
栃木県栃木市出流町288
眺望
★☆☆☆☆
東面(正面)よりほぼ三面、目の前の渓谷ぐらいしか見えない
北関東の懸造りめぐりで、茨城県の次に栃木県へ突入した。栃木市の西部にある出流山満願寺(いづるさんまんがんじ)を目指したのだが、途中、山肌がむき出しになったところに大規模な石灰工場が密集していて、巨大なダンプカーの往来が激しい道を通っていった。本当にこんなところにお寺があるのかな〜?と、少々怪しく感じ始めた頃、工場地帯を抜けた山間部に、ひっそりと仁王門が見えてきた。
満願寺 奥之院1
軒下にズラリと並んだ彫刻が見事だった満願寺の本堂
この本堂裏手から渓谷に沿った山道を歩いて、奥之院へ向かった
満願寺 奥之院2
遊歩道の終点、切り立った断崖絶壁の上の方に、 崖にしがみついた紅白の奥之院が姿を現した!
満願寺 奥之院3
奥之院へ登る前に、脇にあった大悲の滝を見物
ここで実際に滝修行も行われるらしい
満願寺 奥之院4
滝の前から見上げた、緑の中の懸造り
お堂の左手が崩れかかっているのがわかる
満願寺 奥之院5
最後の難関、崖沿いの石段からお堂に入るのが、また一苦労だった
満願寺 奥之院6
ようやく入れた奥之院の内部
奥から一本目、二本目の柱付近は床が傾いていて、ちょっと危険!
満願寺 奥之院7
お堂の中から直接、鍾乳洞へ入れるようになっていて、その先に奇妙な形の鍾乳石が見えた
これを十一面観音を後ろから見た姿と見立てて、本尊としている
満願寺 奥之院8
本堂から奥之院までの山道の至るところに咲いていた、 細身のピンク色の可愛らしい花、シュウカイドウ
PHOTO BY OLYMPUS E-620, SEP. 2009
日本の懸造りの起源は、観音信仰の浄土と伝えられる南インドの急峻な補陀洛山(ふだらくさん)に立つ大悲閣だという。そう考えると、この奥之院は絶壁の洞窟の中に観音様を発見し、それを祀るように建てられたのならば、懸造りを訪れたときにいつも感じる「なんでこんなところに建てたの?」という疑問は、なるほど!と納得させられる。