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岩出観音

岩出観音
正式名称/別称いわでかんのん/いながわかんのん/はしばかんのん
岩出観音/伊奈川観音/橋場観音
規模
★★☆☆☆
斜面部:整地基壇(コンクリート)
懸造り部:木造 桁行六間 梁間一間 貫五段 舞台型
上屋部:木造 宝形造り 青銅板葺き 桁行三間 梁間二間 勾欄付廻縁
文化的価値
★★★☆☆
江戸中期 建立
火災で焼失
文化10(1813)年 再建
昭和58(1983)年 基壇修復
宗教的価値
★★☆☆☆
本尊:馬頭観世音菩薩
木曽の三大馬頭観音
準清水系
秘境度
★★★☆☆
山道なし 石段あり
長野県木曽郡大桑村須原字橋場
JR中央本線大桑駅より徒歩約20分
眺望
★★★☆☆
南面よりほぼ三面、伊奈川渓谷と伊奈川橋などが見渡せる
信州には懸造り寺院がたくさんあるのだが、北信〜東信にかけた密集エリアではなく、遥か離れた木曽谷にポツンとあるのが岩出観音(いわでかんのん)だった。なので、岐阜の懸造りを訪れるツアーの一環として中津川側から木曽路に入り、細い谷間をくねくねと走り、やっとの思いで到着した。
岩出観音1
この角度から見上げるのが一番迫力があって、 「木曽の清水寺」と呼ばれる所以がわかる
岩出観音2
ただし、真下の坂道から接近してよく眺めると、 懸造りの柱は整地された石段の表部分を覆っただけで、意外と奥行きがなかった
岩出観音3
坂道を回りこんだところから、脇道の石段を登ってお堂に向かう
岩出観音4
観音堂の正面には、少々広い舞台があって眺めはいい
岩出観音5
本尊が馬頭観音で、木曽馬の産地としても有名な地域であり、 数多くの絵馬も奉納されていた
岩出観音6
真っ白い川原石が特徴の木曽谷を流れる伊奈川
昔の宿場町らしい雰囲気もたくさん残っている
PHOTO BY OLYMPUS E-620, MAR. 2011

古文書・古画に見る懸造り

『木曽街道六十九次 四十一番 木曽路駅 野尻 伊奈川橋遠景』

浮世絵
渓斎英泉 画
天保14(1843)年 制作
岩出観音・浮世絵
歌川広重と渓斎英泉の合作による『木曽街道六十九次』の浮世絵シリーズ。このうち、四十一番目の野尻宿を描いたのが渓斎英泉である。ただし、岩出観音があるは須原宿なので、須原宿を出て野尻宿に至るまでの風景画といっているのだろう。
上の写真では、伊奈川橋の右上に観音堂があるが、この絵では左上に辛うじて見られる。