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末吉宮

末吉宮
正式名称/別称すえよしぐう/すえよししゃだん/しゃだん
末吉宮/末吉社壇/社壇
規模
★★★☆☆
斜面部:自然懸崖+一部整地基壇(石垣)
懸造り部:木造 黒塗り 桁行二間 梁間二間 貫六段(左側)、桁行三間 梁間二間 貫七段(右側) 懸崖型 外側石段あり
上屋部:木造 朱塗り 寄棟造り 本瓦葺き 桁行六間 梁間五間 廻縁(拝殿)、三間社流造り 本瓦葺き(本殿) 共に立入禁止
文化的価値
★★★★☆
国指定史跡「末吉宮跡」
沖縄県指定有形文化財「末吉宮磴道」
室町時代中期(1456年頃) 創建
第二次世界大戦の砲撃で飛散
昭和47(1972)年 復元修理
宗教的価値
★★☆☆☆
祭神:熊野権現
琉球八社
秘境度
★★★☆☆
末吉公園
山道あり 石段あり
沖縄県那覇市首里末吉町1-8
那覇都市モノレール(ゆいレール)市立病院前駅より徒歩約30分
眺望
★★★☆☆
南東面(正面)よりほぼ三面、首里城などが見渡せる
日本全国の懸造りを検索したり調べてみても、沖縄県にはそれに該当する建造物は存在しないと思っていた。しかし、たまたま見つけた写真の検索結果から「明らかにこれは懸造りだ!」と思えるサイトがあったので、那覇市郊外にある末吉宮(すえよしぐう)を訪れてみた。過去に何度も沖縄へ来てグスクめぐりなどをしたことがあったが、今回ばかりはおよそ観光客が足を踏み入れないような、ローカルな深遠部のような気がした。そんな怪しいとも神聖とも思える雰囲気の密林の奥に、確かに懸造りは存在した!
末吉宮1
南国ムード満点の末吉公園の一角にある階段から、末吉宮に向かう
末吉宮2
未舗装の山道を進むと左手に見えてきた、末吉宮跡の石碑
その脇にあった立て看板には「キケン ハブに注意」と書かれていた
末吉宮3
石碑から左手に折れて更に先に進むと、 ジャングルの奥に続く石畳の坂道になってきた!
末吉宮4
坂道を登りきると見えてきた社務所
ここも斜面にせり出して立っている
末吉宮5
いよいよ見えてきた朱塗りの末吉宮拝殿
石垣の下には、沖縄らしいアーチのトンネルまである
末吉宮6
懸造りの拝殿に続く石の階段を「磴道(とうどう)」といい、 これが沖縄県指定の有形文化財らしい
そのためか、この先の石段から先は立入禁止になっていて、 無断で上がると防犯警報が作動する、という警告の案内板もあった
末吉宮7
磴道の下のトンネルをくぐり抜け、反対側から見上げたところ
末吉宮8
懸造りの上からの眺望写真が撮れなかったので、 グスクのような石垣から眺めてみた
谷を挟んだ地形の向こう側には、ゆいレールと世界遺産の首里城が見えた
PHOTO BY OLYMPUS E-620, MAY 2011