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狭い路地に面して、所狭しと旅館が軒を連ねる
左手の共同浴場「上の湯」は、開湯伝説に登場する肘を折った老僧が傷を癒したという由緒ある湯
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「上の湯」のすぐ脇の石段の上には薬師神社があり、ここが地蔵倉へ至る遊歩道の起点になっている
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温泉街の裏手の山を越え、国道458号に沿って少し進むと、道端から脇に反れて再び遊歩道を登る
ちなみにこの国道458号は、未舗装区間があったり冬季通行止めになったりと、相当の悪路らしく「酷道」とも呼ばれている
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森の中を抜けて、視界が開けてきたと思いきや、いきなり目の前には紅白のガードパイプが無数に繋がる光景に出くわした!
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それもそのはず、この崖っぷちに人一人しか通れないような道が掘ってあるためだ!珍百景的な異様な光景だが、これがないと本当に滑落しそう...
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ガードパイプに沿ってなんとか崖を過ぎると、目の前の一本松のところで左手に急旋回
かなり危険なヒヤヒヤした散策でも、ここからは眺望だけがいいのが救いか
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一本松から少し崖の山道を登ると、ようやく斜め下方に小さなお堂が見えてきた
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無数の小石がむき出しになった白い崖に抱かれるように地蔵倉が立っている
この崖に小さな穴が開いており、そこに紙縒りを結ぶと願い事が叶うという
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1200年前、豊後国から修行の旅に出ていた源翁が、山中で老僧に出会ったことが肘折温泉の開湯に繋がる
その老僧は地蔵権現の化身ともいわれ、住んでいたのがこの岩窟らしい
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完全に頭上の岩陰に収まっていれば、投入型の懸造りだったが、惜しくもそうではなかった
人里離れた立地や白い絶壁にポツンと立つ姿から、どことなく和風な感じがせず、大陸的な雰囲気が漂う
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PHOTO BY OLYMPUS E-620, SEP. 2012
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