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文化的価値 ★★☆☆☆ | 日本遺産
名勝・史跡「三徳山」 |
宗教的価値 ★★★★☆ | 慶雲3(706)年 開山
開山:役小角
中国三十三観音霊場(札所) 第三十一番
伯耆三十三観音霊場(札所) 第二十九番 |
秘境度 ★★★★★ | 大山隠岐国立公園
三朝東郷湖県立自然公園
中国自然歩道
森林浴の森100選
山道あり 石段あり
〒682-0132
鳥取県東伯郡三朝町三徳 |
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満を持して、懸造りの最高峰「日本一危険な国宝」、三徳山 三佛寺 投入堂(みとくさん さんぶつじ なげいれどう)を訪れた。ここは最高級の文化財が四つも集中している、正に懸造りの聖地!滑落の危険もある、急斜面の登山道もなんのその。これを克服してこその達成感が心地よい。
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三徳山 三佛寺 文殊堂
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正式名称/別称 | みとくさん さんぶつじ もんじゅどう
三徳山 三佛寺 文殊堂 |
規模 ★★★☆☆ | 斜面部:自然懸崖
懸造り部:木造 桁行六間 梁間三間 貫五段 筋交あり 懸崖型
上屋部:木造 入母屋造り背面軒唐破風付 こけら葺き 桁行四間 梁間三間 一重 廻縁 土足禁止 |
文化的価値 ★★★★☆ | 重要文化財 創建年代不明 天正8(1580)年 再建 昭和49(1974)年 改修 平成元(1989)年 改修 平成4(1992)年 改修 |
宗教的価値 ★★★★☆ | 本尊:勝手権現 創建:慈覚大師円仁 |
秘境度 ★★★★★ | 鎖場あり |
眺望 ★★★★☆ | 北面よりほぼ三面、三朝町の山々が見渡せる |
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二本の杉の間に設置された山門をくぐり、
宿入橋(やどいりばし)を渡ると参拝登山のスタート
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いきなり超急斜面のカズラ坂が待ち構える
文殊堂の直下まで、木の根にしがみつきながら登る
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文殊堂の懸造り下まで来て、やっと一休み
この先にあるクサリ坂のため、順番待ちになる
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投入堂までの最難関といえるクサリ坂
でも帰路は、ここを通らずに下りられるルートがあった
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勾欄のない廻縁で文殊堂を一周できる
高さもあってかなり怖いが、そろりそろりと歩けた
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次の地蔵堂までは尾根の上の岩場が続く
ここもかなり危険なので、滑落には要注意!
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三徳山 三佛寺 地蔵堂
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正式名称/別称 | みとくさん さんぶつじ じぞうどう
三徳山 三佛寺 地蔵堂 |
規模 ★★★☆☆ | 斜面部:自然懸崖
懸造り部:木造 桁行六間 梁間五間 貫七段 懸崖型
上屋部:木造 入母屋造り背面軒唐破風付 こけら葺き 桁行四間 梁間三間 一重 廻縁 土足禁止 |
文化的価値 ★★★★☆ | 重要文化財 創建年代不明 室町後期(1467〜1572) 再建 昭和49(1974)年 改修 |
宗教的価値 ★★★★☆ | 本尊:地蔵菩薩、子守権現 創建:慈覚大師円仁 |
秘境度 ★★★★★ | |
眺望 ★★★★☆ | 北面よりほぼ三面、三朝町の山々が見渡せる |
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地蔵堂は文殊堂と瓜二つ
少し開けたところにあるので、文殊堂よりは気楽に見られる
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廻縁から見下ろすと、木々の間、わずかに三佛寺 本堂が見えた
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岩の上に乗っかっている感がよくわかる地蔵堂
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地蔵堂を越えてすぐの鐘楼堂(しょうろうどう)
この釣鐘は重量が2〜3トンあるらしいが、
ここまでどうやって持ち上げたのか、懸造り以上に不思議だ
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三徳山 三佛寺 観音堂
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正式名称/別称 | みとくさん さんぶつじ かんのんどう
三徳山 三佛寺 観音堂 |
規模 ★★★☆☆ | 斜面部:自然懸崖 岩屋あり
懸造り部:木造 桁行四間 梁間一間 貫一段 懸崖型
上屋部:木造 三間社入母屋造り 銅版葺き?(旧こけら葺き) 桁行三間 梁間三間 廻縁 |
文化的価値 ★★☆☆☆ | 三朝町指定保護文化財 創建年代不明 正保5(1648)年 再建 大正14(1925)年 改修 昭和30(1955)年 改修 昭和50(1975)年 改修 平成9(1997)年 改修 |
宗教的価値 ★★★★☆ | 本尊:十一面観世音菩薩(重要文化財) 胎内めぐりあり |
秘境度 ★★★★★ | |
眺望 ★☆☆☆☆ | 北面よりほぼ三面、目の前の林ぐらいしか見えない |
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鐘楼堂の先、馬の背、牛の背という尾根のような岩場を抜けると、
観音堂が見えてくる
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観音堂は投入堂以上に岩屋になっており、屋根のほとんどが潜り込んでいる
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お堂の裏、岩窟の一番奥を抜けていくのがルートで、
ここは胎内めぐりといわれているようだ
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観音堂もご多分に洩れず、岩場に建つ懸造りだ
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三徳山 三佛寺 投入堂
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正式名称/別称 | みとくさん さんぶつじ おくのいん(なげいれどう)
三徳山 三佛寺 奥院(投入堂) |
規模 ★★☆☆☆ | 斜面部:自然懸崖 岩屋あり
懸造り部:木造 桁行五間 梁間二間 貫無し 筋交あり 束柱18本高さ二十三尺二寸三分(8.5m) 投入型
上屋部:木造 流造り両側面に庇屋根及び隅庇屋根(縋破風)付 檜皮葺き 桁行一間 梁間二間 一重 勾欄付廻縁 立入禁止 |
文化的価値 ★★★★★ | 国宝 日本木造遺産 日本三大投入堂 平安後期(1086〜1184) 創建 大正3〜4(1914〜1915)年 改修 平成18(2006)年 屋根葺き替え |
宗教的価値 ★★★★☆ | 本尊:蔵王権現(重要文化財) |
秘境度 ★★★★★ | |
眺望 ★★★★☆ | 北面(正面)よりほぼ三面、三朝町の山々が見渡せるのだろう |
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観音堂の出口、崖上から滴り落ちる水を避け、右手に回り込みながら少し進むと、
いよいよ最終目的地の投入堂がその姿を現した!
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背後の屹立した崖とのコントラストが何ともいえない味わい
これぞ懸造りの醍醐味であり、投入堂は正にその最高峰だ!
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ここは標高520mの断崖で、足場も相当な急斜面
右側の不動堂にも近寄り難い
もちろん投入堂は立入禁止
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投入堂遥拝所(ようはいじょ)からの眺め
投入堂はじつは二つの建物から成っており、
この角度からが左側の愛染堂をよく見渡せる
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PHOTO BY OLYMPUS E-620, SEP. 2014
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