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迦葉山 弥勒寺
奥の院

迦葉山 弥勒寺 奥の院
正式名称/別称かしょうざん りゅうげいん みろくごこくぜんじ おくのいん(おしょうだい)
迦葉山 龍華院 弥勒護国禅寺 奥の院(和尚台)
規模
★☆☆☆☆
斜面部:自然懸崖 岩屋あり
懸造り部:木造 桁行三間 梁間二間 貫なし 懸崖型
上屋部:木造 桁行三間 梁間三間 勾欄付廻縁
文化的価値
★★★☆☆
創建年代不明
宗教的価値
★★★☆☆
本尊:子安観音
開創:慈覚大師円仁
改宗開山:天巽禅師
胎内くぐりあり
秘境度
★★★★★
山道あり 石段あり 鎖場あり
〒378-0071
群馬県沼田市上発知町445
眺望
★☆☆☆☆
南面(正面)よりほぼ三面、目の前の林ぐらいしか見えない
天狗のお寺というと京都の鞍馬寺や東京の高尾山が有名だが、山奥で修験道の地でもあるのに、何故か懸造りとは縁がなかった。それが群馬県にある迦葉山 弥勒寺(かしょうざん みろくじ)には、凄い急斜面に今にも崩れ落ちそうな懸造りがあると知って、訪れてみようと決めていた。更にこの天狗寺には、他にはないもう一つの見所があった。山の斜面に沿って階段状に造られた不思議な堂宇があり、10年に一度の御開帳のときだけ中に入れるとのことだったので、待ちに待って、平成27年5月にようやく参拝してきた。
迦葉山 弥勒寺 奥の院1
開山堂の脇から山道に入り、急斜面を30分ほど登ると見えてくる奥の院
迦葉山 弥勒寺 奥の院2
ライオンキングのような、白い獅子が天を仰ぐ姿に似た和尚台(おしょうだい)という巨岩
ここに人一人入れるような隙間があって、 鎖を使ってほぼ垂直に登っていくのが胎内くぐりになっている
迦葉山 弥勒寺 奥の院3
巨岩の下にちょうど小さなお堂一軒分のスペースがあって、 正にへばり付くように建っていた
迦葉山 弥勒寺 奥の院4
今にも抜け落ちそうな床板を恐る恐る踏みしめて、お堂の中でお参りした
虚弱な堂宇だけど、新緑と岩とのコントラストが良かった
迦葉山 弥勒寺 奥の院5
勾欄の一部が壊れていて、そこに繋がっていた長い束柱も倒れていた
それでも何とか建っているところが恐ろしいというか、スゴイというか...
迦葉山 弥勒寺 奥の院6
高さ6mもある日本一の天狗面をはじめ、おびただしい数の天狗が出迎えてくれる中峯堂(ちゅうほうどう)
「大開帳」の時期だけ開かれる、奥殿の階段を登り、 お天狗様をお参りすることができた
PHOTO BY OLYMPUS E-620, MAY 2015