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大悲閣
千光寺

大悲閣 千光寺
正式名称/別称あらしやま だいひかく せんこうじ
嵐山 大悲閣 千光寺
規模
★★★☆☆
斜面部:整地基壇(石垣)
懸造り部:木造 桁行三間 梁間三間 貫三段
上屋部:木造 入母屋造り 銅板葺き 桁行二間 梁間二間 勾欄付廻縁 土足禁止
文化的価値
★★☆☆☆
慶長19(1614)年 建立
昭和34(1959)年 伊勢湾台風で半倒壊
平成24(2012)年 解体修理
宗教的価値
★★★☆☆
本尊:千手観世音菩薩
秘境度
★★★☆☆
山道なし 石段あり
〒616-0004
京都府京都市西京区嵐山中尾下町62
京福電車嵐山駅/阪急電車嵐山駅より徒歩約30分
眺望
★★★★☆
東面よりほぼ三面、眼下を流れる保津川や京都市街を見渡せる
京都府には、清水寺をはじめ有名な懸造りが多いが、それとは少しかけ離れた小振りなイメージの懸造りを、京都市西部〜丹後地方を中心にめぐった。一箇所目は京都観光の中心地の一つ嵐山の名を山号に持つ、大悲閣 千光寺(だいひかく せんこうじ)だ。ちなみに「大悲閣」とは、観世音菩薩が安置されている仏堂のことを広く指し、当サイトでもよく登場する名前だが、狭義としてはこの千光寺のことらしい。
大悲閣 千光寺1
観光客でごった返す嵐山の渡月橋から、 保津川(桂川)の右岸を1kmほど遡って歩く
大悲閣 千光寺2
徐々に喧騒から離れ、静かな山林に分け入る石段を登っていくと、 頭上に大悲閣が見えてくる
大悲閣 千光寺3
ガラス窓で囲まれた大悲閣の内側では、観光客用のお茶の準備がされていた
大悲閣 千光寺4
大悲閣の直下には鐘楼と、緑の水面の保津川が広がる
保津川に沿って走る嵯峨野トロッコ列車も見えた
大悲閣 千光寺5
大悲閣の脇にも懸造りの展望台があった
木造 桁行三間 梁間一間 貫四段
大悲閣 千光寺6
まさに絶景を眺める展望台で、比叡山はおろか京都タワーまで見渡せる
PHOTO BY OLYMPUS E-620, MAR. 2017

古文書・古画に見る懸造り

仮本堂に飾られていた古写真

昭和53(1978)年12月 撮影
大悲閣 千光寺・古写真
昭和34(1959)年の伊勢湾台風で大きな被害を受けた、千光寺の本堂(右)と大悲閣(左)が写っている。昭和53年の撮影というから、約20年もこの無残な姿のままだったようだ。 この後、本堂は解体され、現在は仮本堂が建っている。 大悲閣の方は、これから更に30年後、ワイヤーで補強されながら持ちこたえ、平成24年にようやく解体修理された。