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第二次世界大戦後〜平成の時代にかけて、神社が管理者不在の状態となり、
いくつかの堂宇が老朽化、荒廃していた
その結果、現代建築の保存活動を展開していたワールド・モニュメント財団の
「危機遺産」に登録されることになる
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多くの方の寄付や助成支援を受けて、平成26年に参籠殿の修復工事が完了し、
現在見られる姿になった
懸造りの修復では、所々にもともと使われていた木材もそのまま残された
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横から見ると分かりやすいのだが、上屋床面のほとんどが地面に接していない
本当によくこんなところに、この規模の物を建てたなと思えるし、
老朽化しても倒壊しなかったところが驚異的だ
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正面から見た参籠殿
入母屋と唐破風の組み合わせが、どことなく道後温泉本館を彷彿とさせる
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三面がガラス張りの上屋の内部空間は、広々としていて抜群の解放感
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束柱は高いところで13mにもなるというから、清水の舞台並み
ここまでの規模の懸造りはそうそうお目にかかれない
高さのある懸造りほど下から見上げた存在感と、
上から見下ろした恐怖感がたまらない
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参籠殿前に新築されたトイレ棟兼社務所
こちらも少し、斜面に迫り出した造りになっている
木造で丁寧な造作なので、落ち着いた雰囲気
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下宮の近くには、修復工事の際に取り外されたかつての柱や木材が保管されていた
こういった物が残されているのも、とても興味深い
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PHOTO BY OLYMPUS E-620, MAY 2017
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