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姫路城 播州の空に白鷺舞う
- 兵庫県姫路市 -

戦国時代に諸大名の居城として建築された数多くの城郭のうち、当時のままに現存し、なおかつ美しい天守閣として誰もが認めるのが、播州姫路城であろう。14世紀に赤松氏によって最初に築城されて以来、羽柴(豊臣)秀吉、池田輝政など有力な武将たちにより増改築が重ねられた結果、戦に備えて武装した堅固な城となった。
しかしながら、そんな高度に完成された城の機能も、実戦において役立った例は少なく、戦火や災害にも見舞われることもなかったため、「不戦不焼の城」と呼ばれる。そのおかげで、国宝や世界遺産にも指定されたのは、城としての数奇な運命というか、完成度と美しさの賜物というべき結果であろうか。

姫路城1
JR姫路駅前から延びる大手前通りからの眺め
市内の至るところから見られる正に姫路のシンボルだ
姫路城2
場内に入り、二の丸から「ろの門」を過ぎたあたり
姫路城3
白い漆喰で徹底的に塗り固められた壁や塀
これが白鷺城と呼ばれる由縁
姫路城4
幾つもの門と複雑に入り組んだ郭(くるわ)による、攻めにくそうな構造
姫路城5
大天守を直下から見上げたところ
この辺りから登りはじめる
姫路城6
天守二階
壁には鉄砲や槍が掛けられている
姫路城7
天守五階から見下ろす西側の景色
入母屋破風の頂上や瓦屋根が美しい
化粧櫓も見える
姫路城8
大天守直下の備前丸(びぜんまる)からの眺め
左端の乾小天守、その右の西小天守を含む連立式天守
姫路城9
土塀にくり貫かれた鉄砲や弓矢を撃つ狭間(さま)
○△□と様々な形がある
姫路城10
菱の門を抜けてすぐの、三国濠越しの眺めが最も美しい
路城の前に立って天守を見上げると、日本独自の木造建築様式の中で、これが世界に誇れる最高傑作であると、文句なく納得できる。世界でも有名な歴史的建造物の例を見ると、そのほとんどは宗教色か強大な権力色を誇示したものであるが、日本の城郭建築はどちらにも属さないものだと思う。天守という存在自体が権力の象徴といえるかもしれないが、堀や石垣、郭などから成る防衛のための建造物として考えると、城主が座すべき最深部として、実に機能的な構造である。そういった技術の粋を集めた物の中に、様式美という要素も一つ付け加えるところが、庭園建築などにも通じる、四季やわびさびを楽しむ日本人ならではの感性といっていいだろう。

姫路城
別称はくろじょう/しらさぎじょう
白鷺城
立地形式平山城
天守構造・形状連立式(大天守、乾小天守、西小天守、東小天守)、望楼型
現存天守、木造
五層七重六階地下一階
指定世界文化遺産
国宝、重要文化財
特別史跡
日本の名城100選
建築歴正平元(1346)年 築城(赤松貞範)
天正8(1580)年 天守建築(羽柴秀吉)
慶長14(1609)年 天守建築(池田輝政)
歴代城主赤松氏、小寺氏、山名氏、黒田氏、羽柴氏、木下氏、池田氏、本多氏、松平氏、榊原氏、酒井氏
住所兵庫県姫路市本町68

PHOTO BY YOSHIYA IINUMA
FUJIFILM FinePix F30
SEP. 2008