書写山 圓教寺 摩尼殿
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正式名称/別称 | しょしゃざん えんぎょうじ まにでん/にょいりんどう
書寫山 圓教寺 摩尼殿/如意輪堂 |
規模 ★★★★☆ | 斜面部:整地基壇(石垣)
懸造り部:木造 桁行九間 梁間四間 貫三段
上屋部:木造 入母屋造り唐破風付 本瓦葺き 桁行十間 梁間七間 勾欄付廻縁 土足禁止 |
文化的価値 ★★★★☆ | 国指定登録有形文化財
国指定史跡
日本遺産
天禄元(970)年 創建
明応3(1494)年 再建
明和5(1768)年 修理
大正10(1921)年 火災で焼失
昭和8(1933)年 再建 |
宗教的価値 ★★★★☆ | 本尊:六臂如意輪観世音菩薩
開山:性空
西国三十三観音札所(霊場) 第二十七番 |
秘境度 ★★★★★ | 山道あり 石段あり ロープウェイあり
〒671-2201
兵庫県姫路市書写2968 |
眺望 ★★☆☆☆ | 南面よりほぼ三面、目の前の境内や茶屋が見渡せる |
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「西の比叡山」とも呼ばれ、かの武蔵坊弁慶も若かりし日に修行したと伝えられる姫路の名刹、書写山圓教寺(しょしゃざん えんぎょうじ)。山上に広がる境内が有名で、ご丁寧にロープウェイも整備されているので、関東でいえば高尾山や筑波山のような、さぞ人気の観光スポットなのだろうと思って行ったら、意外や意外!山岳信仰の聖地というか、静寂に包まれた修行の地という雰囲気が漂っていて、こういうポリシーを保ち続けている寺院は素晴らしいと感じた。
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山陽自動車道の真下にあるロープウェイ乗り場から数分で、
眺めのいい山上伽藍の玄関口に着く
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さほど険しくもない山道だが、西国三十三観音や仁王門が待ち構える巡礼路を進むと、
徐々にいくつかの宗教施設が見えてくる
そして、木々に囲まれた小さな橋を渡ると、目の前にドーン!と
摩尼殿(まにでん)が姿を現した
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摩尼殿の特徴としたら、この長く伸びた肘木かな
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無骨というかストイックというか、余計なものが一切入り込めない世界観が伝わってくる
懸造りの規模や雰囲気的には、石山寺本堂に似ている
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懸造り自体はそれほど高くはないが石段の分が入るため、
廻縁から下を覗くと、かなりの高さに感じられる
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全て重要文化財の大講堂、食堂、常行堂の三つのお堂がコの字に並び、
とても迫力がある
この歴史観を損なわない真面目な木造寺院建築の良さが、
近年映画やドラマのロケ地として脚光を浴びている所以だろう
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PHOTO BY OLYMPUS E-620, MAY 2012
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5年ぶりに圓教寺へやってきた。理由は、前回訪れた際に足を延ばさなかった奥之院に、もう一つ懸造りがあるのを知ったから。それも折角なので、秋の紅葉が綺麗な時期にしようと決めていて、二回目の姫路ツアーを計画した。
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摩尼殿の内部へ斜めに差し込む秋の日差しと、香炉から立ち昇る煙のコラボ
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舞台の上からは、赤や黄色に色づいた木々をちょうどいい高さから眺められる
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書写山 圓教寺 奥之院 護法堂拝殿
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正式名称/別称 | しょしゃざん えんぎょうじ おくのいん ごほうどうはいでん/べんけいのがくもんじょ
書寫山 圓教寺 奥之院 護法堂拝殿/弁慶の学問所 |
規模 ★★☆☆☆ | 斜面部:整地基壇(石垣)
懸造り部:木造 桁行七間 梁間一間 貫二段
上屋部:木造 切妻造り 本瓦葺き 桁行七間 梁間二間 勾欄付廻縁 土足禁止 |
文化的価値 ★★★★☆ | 重要文化財
国指定史跡
日本遺産
天正17(1589)年 建立 |
宗教的価値 ★★★★☆ | 開山堂参籠の行者の、護法堂への勤行、礼拝のための建物 |
秘境度 ★★★★★ | 山道あり 石段あり
〒671-2201
兵庫県姫路市書写2968 |
眺望 ★★☆☆☆ | 南面よりほぼ三面、境内の林が見渡せる
北面は懸造りではないが、奥之院の護法堂や開山堂が眺められる |
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前回、圓教寺を訪れた際は、摩尼殿と三つの堂まで来て満足し、折り返してしまったのだが、そのもう一歩先の奥之院にも懸造りの堂宇があったとは、後で知って愕然。なかなかお気に入りのお寺だったので、リベンジ拝観も十分に楽しめた。
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