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釣瓶山八幡神社
本殿

釣瓶山八幡神社 本殿
正式名称/別称つるべいさんはちまんじんじゃ ほんでん
釣瓶山八幡神社 本殿
規模
★★☆☆☆
斜面部:自然懸崖 岩屋あり
懸造り部:木造 桁行三間 梁間二間 貫三段 懸崖型
上屋部:木造 入母屋造り 鉄板葺き 桁行三間 梁間二間
文化的価値
★★☆☆☆
横手市指定文化財
創建年代不明
享保18(1738)年 建立?
宗教的価値
★★☆☆☆
祭神:八幡神?
秘境度
★★★★★
山道あり 石段あり ロープあり
秋田県横手市大森町上溝釣瓶下1
眺望
★★★☆☆
東面(正面)よりほぼ三面、釣瓶山麓の農村部が見渡せる
最近の懸造りめぐりではメジャーなところを行き尽してきたせいか、残るはいよいよ山奥の物件が多くなってきた。この釣瓶山八幡神社(つるべさんはちまんじんじゃ) 本殿への道のりは最高の難易度で、岩州の薬師堂をわずか1ヶ月で塗り替えた。
理由は、Webや地図を調べても懸造りの正確な場所がわからないためで、わずかな情報を頼りに現地探索するしかなかった。ここの立地は正に道なき道なので、もし訪問する場合は登山靴と軍手が必須な上に、山歩き(※)経験もあった方がよいだろう。
※筆者の語る「山歩き」とは、整備された登山道を歩くことではなく、キノコ採りや山菜採りなど、藪に分け入って山の斜面を歩き、方向感覚を失うことなく、出発点まで自力で戻ってこれることを指す。
釣瓶山八幡神社 本殿1
それほど険しくない山間の休耕田地帯を進むと、道の終点に八幡神社の鳥居が見えてくる
釣瓶山八幡神社 本殿2
鳥居の先から古い石段に沿って尾根道を進むと、拝殿と神門に着く
釣瓶山八幡神社 本殿3
神門の先にも石段は続くのだが、突然の急斜面に突入する
少し落ち着いたところに馬頭観音が祀られた小堂があった
ここで神門−本殿間の半分ほど
釣瓶山八幡神社 本殿4
尾根の上を行く山道が急に途絶えたので、獣道もないような右手斜面をしばし探索すると、社殿とロープの人工物を木々の間に発見した
釣瓶山八幡神社 本殿5
最後は急斜面に垂れ下がったロープをたぐり寄せてよじ登り、ようやく懸造りの本殿に到着!
平らなところがほとんどないので、細心の注意で歩く
釣瓶山八幡神社 本殿6
社殿に上がるための階段がどこにも見当たらなかった
内部に長い柱が横たわっていたので、これを外に引き出して平行棒歩きで入るのだろう
釣瓶山八幡神社 本殿7
こんな急斜面で岩屋もあるところに、鉄板葺きの入母屋造りを建てるとは、おそるべき執念!
釣瓶山八幡神社 本殿8
外からカメラを差し込んで社殿内部を撮影
「八幡宮」と書かれた扁額に、宗教用具がしっかりと揃っていた
PHOTO BY OLYMPUS E-620, MAY 2019