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石室神社

石室神社
正式名称/別称いろうじんじゃ/いろうごんげん/いろうざきごんげん
石室神社/石廊権現/石廊崎権現
規模
★★☆☆☆
斜面部:自然懸崖 岩屋あり
懸造り部:木造 桁行六間 梁間一間 貫二段 懸崖型
上屋部:木造 切妻造り 銅板葺き 桁行六間 梁間二間
文化的価値
★★☆☆☆
大宝元(701)年 創建
明治34(1901)年 再建
宗教的価値
★★★☆☆
祭神:伊波例命
開基:役行者(神仏分離前)
伊豆七不思議
秘境度
★★★★★
世界ジオパーク
山道なし 石段あり
〒415-0156
静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎125
眺望
★★★★★
東面よりほぼ三面、太平洋が広く見渡せる
太平洋に突き出た伊豆半島の最南端を石廊崎(いろうざき)というが、そこにあるのは読みは同じでも字が少し違う石室神社(いろうじんじゃ)。辺境中の辺境ともいえる立地で、険しい地形に懸造りがあるのはそれなりの理由があった。

石室神社1

南伊豆ジオパークセンターの駐車場から徒歩で神社へ向かうが、ほぼ平坦か下りなので苦にはならない

石室神社2

この最後の石段を下るまで一切社殿が見えてこないという、海側の崖の内側に隠されたような神社

石室神社3

サスペンスドラマに出てきそうな海に臨む断崖絶壁に、擬宝珠があるのはちょっとシュール
水平線が丸く見えている!

石室神社4

遊覧船にも乗って、高さ30mの位置にある石室神社を海側から眺めた
PHOTO BY CANON EOS-RP, NOV. 2025
修験道の開祖役行者にも縁があるとのとで、よくもこんなところを見つけて建てたなというのには納得がいった。役行者は讒言により伊豆大島へ流罪となっていたが、そこから伊豆半島や富士山にも行っていたという伝説も残るため、海の方からこの岩屋を見つけて、西の陸地(朝廷側)からは見えにくい角度にお寺(後に神社)を作ったのかなと思えた。鳥取の三徳山の絶壁にお堂を投げ入れたという伝説も持つ、懸造り界のレジェンドには訳ない所業だろう。