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山寺
五大堂

山寺 五大堂
正式名称/別称ほうじゅさん りっしゃくじ ごだいどう/ごだいかく
宝珠山 立石寺 五大堂/五大閣
規模
★★☆☆☆
斜面部:自然懸崖
懸造り部:木造 桁行一間 梁間一間 貫なし 筋交あり(鉄製) 懸崖型 内側石段あり
上屋部:木造 切妻造り 銅板葺き 桁行三間 梁間四間 勾欄付廻縁
文化的価値
★☆☆☆☆
日本遺産
創建年代不明
宗教的価値
★★★★☆
本尊:五大明王
開山:慈覚大師円仁
最上三十三観音札所(霊場) 第二番
秘境度
★★★★☆
山道なし 石段あり
山形県山形市大字山寺4456-1
JR仙山線山寺駅より徒歩約6分
眺望
★★★★★
南面よりほぼ三面、眼下のJR山寺駅などが見渡せる

山寺
釈迦堂

山寺 釈迦堂
正式名称/別称ほうじゅさん りっしゃくじ しゃかどう
宝珠山 立石寺 釈迦堂
規模
★☆☆☆☆
斜面部:自然懸崖
懸造り部:木造 桁行三間 梁間?間 貫一段 懸崖型
上屋部:木造 切妻造り 銅板葺き 桁行三間 梁間二間
文化的価値
★★☆☆☆
日本遺産
創建年代不明
宗教的価値
★★★★☆
修行者のみ立入可能
秘境度
★★★★★
鎖場あり
釈迦が峰を経てたどり着く(修行者以外立入禁止)
眺望
★★★☆☆
不明(眼下にJR山寺駅などが見渡せるのだろう)

山寺
胎内堂

山寺 胎内堂
正式名称/別称ほうじゅさん りっしゃくじ たいないどう
宝珠山 立石寺 胎内堂
規模
★☆☆☆☆
斜面部:自然懸崖 岩屋あり
懸造り部:木造 桁行二間 梁間?間 貫一段 懸崖型
上屋部:木造 切妻造り 桁行二間 梁間二間
文化的価値
★★☆☆☆
日本遺産
創建年代不明
宗教的価値
★★★★☆
修行者のみ立入可能
胎内くぐりあり
秘境度
★★★★★
橋?梯子?あり
胎内くぐりを経てたどり着く(修行者以外立入禁止)
眺望
★★☆☆☆
不明(開山堂などの諸堂が正面に見渡せるのだろう)
「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」と松尾芭蕉が詠んだのが、ここ山寺(やまでら)だ。切り立った岩の連続で、その付近のわずかなスペースを巧みに利用した堂宇群が面白い。一通り参拝して戻ってくると、垂直方向の立体的な境内の印象が残るのは、このお寺ぐらいだろう。そんな険しい断崖もあってか、三つある懸造りのうち、五大堂(ごだいどう)以外の残り二つは一般の参拝者には立入禁止だった。いつの日かどんな手段を使ってでも、釈迦堂(しゃかどう)、胎内堂(たいないどう)からの眺望レポートを書きたいと思った。
山寺1
JR山寺駅から山寺への参道へ向かう途中にある宝珠橋
この橋からが、二つの峰の上にある、 五大堂や釈迦堂を見上げる抜群のビュースポットで、参拝に行かない人でも、 通りかかった車の中からでも、記念撮影する人が多い
山寺2
参拝券を買って、石段を昇りはじめると、途中までは巨木に抱かれた荘厳な雰囲気
山寺3
長かった石段を昇り詰め、仁王門を抜けると性相院に着く
穴だらけの絶壁に埋め込まれたような胎内堂が真上に見える
山寺4
釈迦が峰という断崖絶壁の頂上に、釈迦堂が見える
山寺5
性相院からちょうど振り返ったところ
左が山寺で最も古い建物の納経堂、右が慈覚大師円仁に由来する開山堂
山寺6
開山堂の右脇から石段を昇ると、いよいよ五大堂の直下になる
山寺7
五大堂の床下を潜り抜けて昇っていく
桁行も梁間も一間だが、懸造りの中が正規の参詣ルートというのは珍しい
山寺8
床下を抜けて、今度は振り返るとそこが五大堂の入口
山寺9
さあ、これが懸造り史上最高と断言してもよい、五大堂内からの展望だ!
山寺10
五大堂から眺めた釈迦堂(上)に納経堂(下)
何回見ても、よくこんなところに建てたな...としか思えない
山寺11
何とも言葉に言い表せない大絶景!
さしずめ、空中展望台といったところか
山寺12
下山する前に、胎内堂に接近して観察してみた
この近くから修験者だけが行けるという、胎内くぐりを抜けてたどり着けるらしい
PHOTO BY OLYMPUS E-620, SEP. 2012