日本の懸造り : 乳穂ヶ滝

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乳穂ヶ滝

正式名称／別称	におがたきふどうそん乳穂ヶ滝不動尊
規模 ★☆☆☆☆	斜面部：自然懸崖滝裏型岩屋あり滝あり懸造り部：木造朱塗り桁行三間梁間なし貫一段投入型舞台型上屋部：なし（朱塗り勾欄付廻縁）
文化的価値 ★★☆☆☆	創建年代不明
宗教的価値 ★★☆☆☆	本尊：不動明王
秘境度 ★★★★☆	山道あり石段あり〒036-1411 青森県中津軽郡西目屋村田代名坪平47-1
眺望 ★★☆☆☆	北西面（正面）よりほぼ三面、目の前を落ちる乳穂ヶ滝が見渡せる

裏側から眺められる滝というのは全国でもいくつかあるものの、それをお堂からとなるとかなりレアな場所になる。岩谷観音から弘前方面へ車で数分で、すぐ乳穂ヶ滝（におがたき）にたどり着く。一番の見どころは真冬の氷祭で、落差33mの滝が滝壺まで結氷して、見事な氷柱ができあがるらしい。


二本の杉の巨木の間から、滝の落ち口から滝壺まで眺められる

新緑の山の斜面からV字にくびれたその真下に、ちょっとした懸造りの不動尊がある

滝の裏側を回りこんで不動尊へ登る道も、さらにくり抜かれた岩屋状

舞台の脇に小さな祠が仲良く三つ並んでいる
PHOTO BY OLYMPUS E-620, MAY 2019
氷柱の図解
乳穂ヶ滝に訪問する前に下調べしていて見た写真の一つに、完全結氷した氷柱がライトアップされたものがあったのだが、最初この立体構造が頭の中でまったく理解できなかった。現地に行ってみてやっと理解できたが、厳冬期ではなかったので普通に滝が流れ落ちているのを見ただけ。氷柱ができあがっていく様子をわかりやすく図解したものがないと、この自然現象の素晴らしさが伝わらないだろうと思い、自分が想像した限りではあるが書き起こしてみた。