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雲岸寺
窟観音

雲岸寺 窟観音
正式名称/別称ぶっくつざん うんがんじ あなかんのん
佛窟山 雲岸寺 窟観音/穴観音
規模
★★☆☆☆
斜面部:整地基壇(モルタル吹付) 岩屋あり
懸造り部:木造 黒塗り 桁行八間 梁間一間 貫一段 懸崖型
上屋部:木造 朱塗り 片流れ造り 銅板葺き 桁行八間 梁間二間 朱塗り勾欄付廻縁
文化的価値
★★★☆☆
寛正6(1465)年 建立
正徳5(1715)年 修復
大正2(1913)年 改築
昭和33(1958)年 修復
平成7(1995)年 修復
宗教的価値
★★★★☆
本尊:聖観世音菩薩
開基:祖慶
甲斐八十八ヶ所霊場 第五十二番
秘境度
★★☆☆☆
山道なし 石段あり トンネルあり
〒407-0023
山梨県韮崎市中央町11-2
JR中央本線韮崎駅から徒歩約10分
眺望
★★★☆☆
南西面(正面)よりほぼ三面、雲岸寺の境内や韮崎市街が見渡せる
戦国武家、武田氏の最後の居城であった新府城(しんぷじょう)は、釜無川と塩川に挟まれた七里岩という台地の上に築かれていた。その七里岩の南側の突端がJR韮崎駅付近にあたり、その西側斜面に窟観音(あなかんのん)がはめ込まれている。
雲岸寺 窟観音1
雲岸寺(うんがんじ)の本堂右手にチラリと懸造りが見える
写真を撮っていると、お寺で飼われている猫たちが集まってきた
雲岸寺 窟観音2
崖下からコンクリートの石段を登ると、いきなりお堂の横に七里岩をくり抜いたトンネルがあった
その先は韮崎駅方面に繋がっている
雲岸寺 窟観音3
本尊の聖観音は、平安時代に弘法大師空海が安置したという由緒あるもの
他にもたくさん石仏が祀られていて、小さなお堂だが見応えがある
雲岸寺 窟観音4
じつは雲岸寺は二度目の訪問
前年に来た時は、この斜面がブルーシートで覆われていて、お堂に入ることもできなかったのだが、モルタルの工事が終わり、綺麗で安全になった
PHOTO BY OLYMPUS E-620, JUL. 2019

古文書・古画に見る懸造り

境内図

江戸時代

明治36年頃(1903年)

雲岸寺の公式サイト情報なので、リンクだけ貼っておく。
江戸時代には左手の石段のほかに、正面に古代出雲大社のような階段橋があったようだ。

古写真

明治40(1907)年
雲岸寺 窟観音・古写真
現在とほぼ同じような窟観音が確認できる。お堂左側の韮崎駅へ通じるトンネルは、まだない。