HOME 懸造りコレクション 懸造り一覧(都道府県別) 懸造り一覧(宗教別)
懸造り訪問履歴 懸造りランキング 懸造り用語集 古文書・古画集
真田氏と懸造り 掲示板 参考文献、リンク集 更新履歴
番外編:仏塔 番外編:さざえ堂 番外編:天守 番外編:湯屋

田原熊野神社
上宮

田原熊野神社 上宮
正式名称/別称くまのじんじゃ じょうぐう
熊野神社 上宮
規模
★★☆☆☆
斜面部:一部整地基壇(石垣) 岩屋あり
懸造り部:木造 桁行二間 梁間なし 貫二段 投入型
上屋部:木造 流造り ?葺き 桁行三間 梁間二間 勾欄付廻縁 土足禁止
文化的価値
★★★☆☆
創建年代不明(延宝2年の神明帳に記載あり)
明治18(1885)年 再建
宗教的価値
★★★☆☆
祭神:熊野夫須美神、熊野速玉男之神、熊野家都御子神(熊野三神権現)
秘境度
★★★★★
山道あり 石段あり 鎖場あり
〒882-1413
宮崎県西臼杵郡高千穂町田原640
眺望
★☆☆☆☆
南面よりほぼ三面、目の前の崖や林ぐらいしか見渡せない
これまで宮崎県は懸造りには縁遠い地域だったのだが、SNSで偶然見かけたときから大物感があったのが、山奥にある田原熊野神社 上宮(たばるくまのじんじゃ じょうぐう)だ。ところが、参拝しようと情報を探ってみても公式情報は何も見当たらない。あらゆる手を尽くしてなんとかたどりついたのが、高千穂町観光協会経由の関係者だった。

田原熊野神社 上宮1

里宮である田原熊野神社の手前で関係者と合流して参拝に向かう
山間部の国道から一本脇に入った狭くて急な路地の奥なので、ここだけでも十分に秘境神社といえる

田原熊野神社 上宮2

上宮に参拝できるのは年に一度の「上宮祭」の日だけ
さらにこの日は生憎の雨で登拝は中止となり、こちらの拝殿だけで神事は取り行われた
上宮を諦めていたところ、地元有志の方が数人が登るというので、急遽同行させてもらうことに!

田原熊野神社 上宮3

登山口付近の薬師堂には、九州でよく見られる石造りの仁王像が祭られていた
上宮祭の時期は四月中旬で、ちょうど八重桜が見頃だった

田原熊野神社 上宮4

里宮裏の砂防ダムから道なき道の山中に分け入る
山道は整備されておらず、木々に巻かれたピンクテープだけが頼り
単独行は不可能で、同行者の案内が必須だ

田原熊野神社 上宮5

登ること約40分でようやく断崖絶壁に鎮座する上宮に到着した
木造の社殿は至るところで傷んでいて、廻縁の角もなくなっているほど

田原熊野神社 上宮6

建物の裏手に回り、洞窟内から見るのが投入型懸造りの醍醐味!
よく見ると屋根は上の天蓋には接しておらず、まさに投げ入れられた状態

田原熊野神社 上宮7

岩屋を潜り抜け、反対側から社殿を眺める
改めて険しすぎるところに立っていると実感した

田原熊野神社 上宮8

これまで道なき道の秘境度MAXの懸造りはいくつか踏破してきたが、今回ばかりは独力では無理な上に、半端ない険しさでバテバテになったので、到達難易度を含めて、秘境度は過去最高となった
関係者の皆さん、貴重な登拝を経験させていただき、誠にありがとうございました
PHOTO BY CANON EOS-RP, APR. 2026